マザー牧場は、房総半島の山々や東京湾、富士山などの雄大な景色が見渡せる鹿野山(かのうざん)にあります。敷地は250ヘクタールと広大で、産経新聞や東京タワーなどを創業した前田久吉により昭和37年(1962年)2月につくられました。
前田久吉は、大阪の天下茶屋に生まれましたが、生家は貧しい農家で、夜中にふと目をさますと、
母親がいつも小さな灯を頼りに針仕事をしており、口ぐせのように「牛が一頭いれば暮らしも楽になるのに…」と言っていました。
このことが心の奥深くに残り大人になっても忘れることがなかった前田は、いまはなき母親への想いをこめて「マザー牧場」と名付けました。